こんにちは、ゆるみみです!
家づくり中にどんどん出てくる要望、膨れ上がる見積もり…。
だれもが避けては通れない道ではないでしょうか?
見積もりを増やすのは簡単なのに、減らしていくのは苦しい工程です。
私たちは見た目や機能性は満足度に直結すると考え、できるだけそれ以外の部分だったり、許容範囲は下げすぎない現実的なコストダウンを実施しました。
結果、価格を維持したまま要望をしっかりと詰め込んだ理想の家づくりができました。
本記事では、みなさんと同じように予算調整に苦労してきた経験を生かして、我が家のコストダウン項目を紹介することで、予算削減するヒントをお届けします!
当時を振り返って記事にしていたところ、全部で27項目の超大作になったため、前半後半と分けています。
本記事では後編としてインテリア・設備関連のコストダウン項目、材質やDIYに着目したコストダウン項目をご紹介します。
前編では、設計・間取り関連のコストダウン項目と建物性能・快適性のコストダウン項目を書いています。
本記事に登場するコストダウン項目は以下にまとめました!
各項目へはリンクからも飛べるので、ぜひチェックしてみてください。
設備・インテリアのコストダウン項目 | オススメ度 |
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アクセントクロスは使わない | |
トイレはタイルでなく防水クロスを採用 | |
キッチン戸棚収納をつけない | |
門柱を置かない | |
テレビなし・テレビボードなし・テレビ背面タイルなし |
材質のコストダウン項目 | オススメ度 |
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床材を変えてコストダウン | |
床の見切り材は標準でも気にならない | |
木質天井材をニッシンイクスからthe Wallに変更 |
設備関連のコストダウン項目 | オススメ度 |
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エアコンサイズは、断熱性能から計算して最適サイズを選ぶ | |
人感センサー照明は最低限に |
DIY項目 | オススメ度 |
---|---|
外構でDIYを組み合わせる | |
斎デスクをDIYで作成予定 |
家づくり以外のコストダウン項目 | オススメ度 |
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住宅ローン金利 | |
国や県の補助金 | |
火災保険 | |
営業マンの力を借りる |
設備・インテリアのコストダウン項目
見た目に大きく影響する設備・インテリア。
なんとなく”固定化したオシャレのイメージ”が強い部分ですが、常識を捨ててゼロベースで考えてみてはどうでしょうか。
誰もが思い描く理想的な家は、広いリビングにカウンターキッチン、寝室があって子供部屋2部屋。
…でも、それは本当に自分たちに合った家なのでしょうか。
常識を疑ってオシャレは自分で作る!
①アクセントクロスは使わない
モデルハウスやSNSでも、アクセントクロスを使ったオシャレなデザインがたくさんありますよね!
でもシンプルな白クロスも飽きがこない・統一感が出る・その他のものを引き立ててくれる、など実はメリットがたくさん。
我が家では白クロスのメリットを最大限生かすためアクセントクロスはほぼ採用していません*1。
*1:トイレと、窓の一体感を出すためのサッシ間に黒クロスは採用
結果的にコストダウンにもつながり万々歳でした!
②トイレはタイルでなく防水クロスを採用
予算を意識するのは大切ですが、特に水回りはメンテナンス性も気になるところ。
トイレの手洗いの水はね対策として、タイル・エコカラットの採用を検討する人も多いのではないでしょうか。
トイレ空間の雰囲気が一気に変わりますし、何よりお気に入りのタイルが貼られた空間を想像するだけでもテンション上がりますよね。
ただ気になるのはお値段。タイルの材料費だけではなく施工費もかかるため、コスパは決して良くありません。
悩んだ挙句我が家では、防水クロスを採用することでグッと予算を抑えています。
さらに、グリーン系グレーの色味で雰囲気抜群に仕上がりました。
一面の壁だけタイルなどでなく全面同じクロス色で統一感がアップし、むしろコスパ最強とすら感じます。
③キッチン戸棚収納をつけない
戸棚収納はスペースを有効活用できる一方で、設置方法によっては空間に圧迫感を感じてしまう原因にも。
高い場所にあるので、頻繁に開け閉めして物を取り出すのも大変ですよね。
どうせあまり使わないのなら、と戸棚収納はなくしました。
実際には、II型キッチンで背面収納も十分あるので、収納量で困ることなく使えています。
④門柱を置かない
スタイリッシュな門柱もたくさんありますが、あえて置かないことで家周りをスッキリさせる効果があります。
門柱には玄関周りに不審者や配達員を寄せ付けないというメリットもありますが、反面ポストが遠くなるという不便な面も。
我が家の所在は郊外寄りで住宅地でもないので、費用面&スッキリ見せたい&ポストの利便性をとって門柱なしにしました。
ポストは玄関の壁に直接取り付けしています。
⑤テレビなし・テレビボードなし・テレビ背面タイルなし
リビングにはテレビボードの上にテレビを置いて、背面はカッコいいタイルを採用する。
そんなイメージも私たちは完全無視。
テレビなしでプロジェクター生活をしています。
そのためLDKのクロスも白一色です。
特にプロジェクター投影面は窓や家具を置かず、あえて何もしないことにこだわった壁。
いくつも使い道があり、空間の安定感を引き立ててくれます。
ものをなくせばコストダウンだけではなく、強調したいものを強調できたり部屋をスッキリできる効果も!
材質のコストダウン項目
無垢床がいい、塗り壁がいい、タイルがいい、本物素材がいい。
そんなことは分かり切っていますが、凡人には何もかもいい素材を使うのは難しいのが現実。
実際に実物を見て触って比較をして、自分が満足できる素材感を見極めてグレードダウンを検討するのも効果的です。
必ず”実物を見て”判断してください。
営業マンにすすめられるまま決めてしまうと、あとあとこんなはずじゃなかったと後悔する原因になります。
個人的には、材質のコストダウンは最終手段。好きなものに囲まれた生活って思ったよりいいですよ!
①床材を変えてコストダウン
床材のコストダウンは慎重に検討する必要があります。唯一常に触れている素材です。コストもそれなりにかかりますが、日々の満足度にも直結します。
無垢床を検討した時期もありましたが、選択したのは朝日ウッドテックの挽板「ライブナチュラルプレミアム ラスティックオーク」。
挽板だと木質がかなり落ちるかと懸念していたのですが、ライブナチュラルプレミアムのサンプルを見て十分素材感を感じられることが分かり、夫婦満場一致でした。
また、ライブナチュラルプレミアムの中でも「節あり」「節なし」を選べて、節ありのほうが若干安めに設定されているとのこと。
節がなく統一感があるのもキレイですが、節ありならではの本物の木らしさも魅力的に思え、節あり即決でコストダウンになりました。
サンプルを見て、納得した上で決断できたのがよかったです!
また、個室はさらに費用を抑えるため突板にしています。
②床の見切り材は標準でも気にならない
異なる床材のつなぎ目に使用される見切り材。
異なる床材の厚みによる段差を解消したり、床材の端部を保護する目的があります。
機能的な側面が強いので、一般的に目立たせないほうがスタイリッシュな仕上がりになります。
真鍮やステンレス製などの細めな仕上がりはオシャレ度UPです。
ですが意外とコストアップになるということで、諦めてメーカー標準(積水ハウス)の見切り材を入れました。
我が家で見切り材が入る場所はすべて建具で仕切れるところなので、閉めておけば見えませんし、見た目も思っていたほどは気になりません。
間取り的にもLDK付近に見切り材を使っていないので、妥協しやすさはあったかも?
③木質天井材をニッシンイクスからthe Wallに変更
家の内と外とのつながりや抜け感UPのためにも、はじめから木質天井は計画していました。
圧倒的な木質感を持つニッシンイクスの「リアルパネル」。
何度か実例見学で見たことがありますが、天井材とは思えないほど贅沢な木質…!
これより少しお手頃なのが、朝日ウッドテックの「the Wall」です。
比較するとリアルパネルに見た目の軍配が上がりますが、the Wallも木の質感が感じられる素敵な天井材の一つです。
我が家は約30畳分のスペースにふんだんに木質天井材を採用しており、リアルパネルとthe Wallの価格差が50万円にのぼるといわれたので、さすがに50万は…とthe Wallに至りました。
the Wallでも十分ステキな空間になりました♪
設備関連のコストダウン項目
チーフアーキテクトの設計士いわく、設備は契約後に金額が上がりやすいもの。
契約前に必要な設備・グレードを見積もりに反映することで、予算感のイメージを持つのが大切です。
契約前は、迷ったら上位グレードにしておいて!
①エアコンサイズは、断熱性能から計算して最適サイズを選ぶ
エアコンは○畳用として売られているから部屋のサイズに合ったものを選べばいいというのは間違いです。
さらに現在の高気密高断熱住宅であれば、各部屋のエアコンも基本的には不要。
理想は、1~2台で全館空調のような使い方をすることです。
台数が減ればそれだけでもコストダウンだね!
気密断熱性から必要なエアコンサイズを計算できるサイトがいろいろあるので、参考にしながら検討することをオススメします。
我が家のケースとして、リビング1台で家全体を空調する前提でエアコンのサイズを検討し、サイトで計算すると14畳サイズでちょうどでした。
こんな小さくて大丈夫か!?とビビったのと、過渡運転時の出力マージンを考えて20畳サイズを設計士に提案。
ですがエアコンメーカーとも相談した設計士からはそんなに小さいものを付けている人はいない、とのコメントをもらい不安に…。
最終的にはさらに大きい23畳サイズを採用しています。
それでも廊下含め約65畳の空間に対して半分以下ですけどねw
実際には、エアコンをつけてすぐでも最大出力まで使うことはなく、室温が安定した後は、なんとほぼ最小出力で運転しています。
エアコン効率的にも中程度の出力で使うのが一番電気代が掛からない(はず)ので、オーバースペックのエアコンを設置してしまったかも?と少し後悔しています。
チーフアーキテクトでもエアコンサイズを把握していないこともあります。自分でもチェックしてみるべし!
②人感センサー照明は最低限に
地味な費用ですが、人感センサー照明は玄関とトイレだけにして、WIC・パントリー・リビクロは節約のため諦めました。
…ですが、パントリー・リビクロはいいとしても、WICは毎日使うので毎回スイッチをつけたり、消し忘れてしまったり。
想像以上に不便すぎて、後から人感センサー照明に変えました!(笑)
WICはアパートで使っていたシーリングライトを使うため、引っ掛けシーリングにしていたのが救いに。簡単に付替え可能でした!
節約しすぎて後悔する典型的な失敗例です。ご注意を!
秘奥義”DIY”を検討する
最後の奥の手はD・I・Y!
どうしてもコストダウンできない、でも頑張れば自力でできる!
そんな場所はDIYで費用を抑えるのも一案です!
我が家がDIYした2か所をご紹介します。
①外構でDIYを組み合わせる
ありがたいことに我が家の土地、約140坪と外構業者にとってはたまらないエサです。
建物本体で予算パツパツだったので、住宅メーカー(積水ハウス)での外構はもってのほか、軽い気持ちで外構業者に見積をとったところ…。
驚愕の700万超え!
300万と見込んでいたので即死。。
削れる部分は削り、これ以上はさすがに無理!となったのが450万円。
それでも予算300万には程遠いなぁ…と悩んでいたところ、DIYで安くしようという話しがあれよあれよという間に決まり、気づけば大部分をDIYする計画に。
業者:コンクリート敷き、カーポート、境界ブロック、ウッドデッキなど
DIY:防草シート、砂利敷き、芝生、植栽、マス高さ調整など
自らの体力と時間を引き換えに100万以上の減額を実現しています。
DIY記録を残すのと、この経験が誰かの参考になればと、外構DIYの連載記事を書いています。
「めっちゃ頑張るじゃんこの人w」と興味半分で読んでみてください!
②書斎デスクをDIYで作成予定
書斎は仕事するだけの場所と割り切っているので、デスクにこだわりがあるわけではないですが、造作家具はやっぱり高い…。
そうなるとニトリやイケアか?それでも地味に高い。
どうせ数万出すのなら、お気に入りの天板でDIYしちゃえ!と決めました。
オススメなのが、マルトクショップさん。
豊富な品揃え、安定した品質で、大きさや仕上げ方法の自由度が高いです。
これにアイアン足を買って取り付けるだけで、DIYのハードルが低いのもうれしい点です。
イメージはマスターウォールの「ワイルドウッド」シリーズ。気に入ってダイニングテーブルでも使っています。
感覚にはなりますが、同品質の既製品の半額以下にはなる気がします。
既製品と違ってサイズを自由に設定できるのもうれしい♪
おまけ:家づくり以外のコストダウン項目
最後に、家づくり以外にもこんなコストダウン方法もあります、というのを紹介します!
①住宅ローン金利
たかが0.1%といえど、トータル返済額50~100万円レベルで違ってくるのでバカになりません。
どの金融機関で借りるか、固定金利と変動金利どちらがいいのか、しっかりと検討してみてください。
ちなみに私たちは積水ハウスと提携している金融機関が思った以上に条件がよく、そのまま契約にいたりました。
金利以外にも、お得意様だからこそ(?)諸経費でも色々と優遇をしてもらいました。
紹介される系はそんなにお得なイメージがなかったのですが、意外にWin-Winかも?
大手住宅メーカーだとあるあるかもしれないので、一度話を聞いてみてもいいかもしれません。
②国や県の補助金
補助金関係は、条件に該当するのならもらわないと損です!
国が支援する補助金はよほど住宅メーカーでも情報をキャッチしていると思いますが、意外と抜け漏れあるのが県や市の補助金。
特に市レベルになると、営業マンでも知らなかったりするので、「自分が知ってるかどうか」で平気で数万変わってきたりします。
私の地域にも生ごみ処理機器やエアコン購入費の補助金があるので、まずつねに情報収集の姿勢でいること(ネットで検索、SNS、広報、知人の話…等々)、そして条件をしっかり確認することが大切です。
住んでいる市内の店舗で購入が必須、など制約があることが多いです。
③火災保険
後回しになりがちな火災保険ですが、最後の最後の節約ポイントです。
どこと契約するかも大切ですが、過剰な保険内容になっていないか見直しも大切です。
建物本体価格に対して100%の保証を付ける必要はなく、自身で保証額を決めることができます。
私たちは万が一の際は、現在のレベルの家は望まずに生活を立て直すのに必要な費用が補償されるか、という視点で建物や家財の金額を決めています。
また川に近い地域なので、水害は手厚くかけていたりします。
各社サービスも値段も少しずつ異なるので、ご家庭に合わせて検討しましょう。
私たちが利用したのは一括見積サイト、「インズウェブ」です。
返答も速く、無理な勧誘もなくて良かったです!
ただ最終的には、一括見積りと積水ハウス商品を比較して、積水ハウスの商品「Sha Guard(東京海上日動)」を契約しました。
意外にも、銀行・保険と、積水に紹介されるすべてにお得感あり!笑
④営業マンの力を借りる
極論、これに尽きます。
そのためにも、最初の段階で優秀な営業マンと出会い、しっかり関係性を築いておくことがとっても大事です!
相手も人間、感情や信頼で対応は変わります!
我が家だと、契約後の着工前段階でも、どうしてもこの家に住みたいけど予算がどうにも…と相談して、すごく頑張ってもらいました。
割引は営業マンによる裁量も大きいので、コストダウンの第一歩はここから始まっているともいえます。
おわりに
今回は、我が家のコストダウン項目をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
みなさんの家づくりでも参考になるアイディアが見つかったらうれしいです!
他にも後悔しない家づくりのため、さまざまな情報を発信しています。
ぜひ他の記事も見てみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!