こんにちは、ゆるみみです!
今回は、ポーターズペイント(PORTER’S PAINTS)について記事を書きたいと思います。
初めて聞いた方も多いかもしれませんが、簡単にいうとインテリア・エクステリア用の塗料で、「DIYできる」塗料としても人気の高い商品です。
私たちは家づくりにおいて、元積水ハウス営業マンのファンタジスタ藤本さんが発信するSNSをかなり参考にさせて頂いているのですが、藤本さんがオススメしていたことからポーターズペイントに興味を持ちました。
実際の施工例を見るうちに、その独特の雰囲気に惹かれ、早い段階からどこかに採用しようと計画してきました。
今回は、そもそもポーターズペイントがどんなものなのか、どういった流れで採用していくのか、また気になるお値段や注意点などを解説していきたいと思います。
施工日当日のレポートは、コチラで紹介しています!
・ポーターズペイントがどんな商品なのか分かる
・ポーターズペイントの費用感が知れる
・おすすめポイントと注意したい点をまとめて紹介
ポーターズペイントとは
ポーターズペイントはオーストラリア生まれの伝統的な塗料です。 自然由来の素材で作り出される塗料であり、ナチュラルながらも豊かな風合いを楽しめる商品となっています。
特徴は、ブランドポリシーとしても掲げている「世界一の色」「本物の質感」「ヒューマンメイド」の3つです。
「世界一の色」
経年変化に追随する発色にこだわり、16色の顔料(世界一)を採用しており自然に馴染む色合いとなる。基本色は300色以上のラインナップ。
「本物の質感」
自然由来素材を使うことで、テクスチャーによって生み出される「光の陰影」を表現できる。テクスチャーは好みに合わせて10種類以上選べる。
「ヒューマンメイド」
出荷前に、プロの目で一色一色の仕上がりを確認している。また、人の手で塗られることで味が出るように、ヒューマンメイドを大切にしている。
DIY用の塗料として記事を書いていますが、業者にお願いして職人さんに施工してもらうことも可能です。
職人さんに塗ってもらうと高くなってしまいますが、セルフだと挑戦しやすいのが魅力的です♪
ポーターズペイントの施工事例
説明だけだとどうしてもイメージしにくいので、公式HPに掲載されている施工事例をいくつかご紹介します。
FIKAFABRIKEN/東京都世田谷区
M邸/神奈川県川崎市
Urban oasis
テクスチャー、色味で表情や雰囲気がガラッと変わります。
クロスとは違った塗り壁の良さみたいなものが伝わればうれしいです!
豊富なテクスチャと色の組み合わせ
選ぶ塗料によって、全く異なった表情を見せるポーターズペイントの商品。
ポーターズペイントでは、テクスチャ(質感)と色をそれぞれ選んだ上で発注します。
テクスチャ
テクスチャによって、質感や手触りに違いが出てきます。色味だけでなく、壁の雰囲気を大きく左右する要素です。
一番スタンダードなのは、「ストーンペイントファイン」というテクスチャです。
写真で見るとあまり分かりませんが、細かい大理石が含まれているため、光があたったときに陰影がキレイに出るテクスチャです。
おもしろいテクスチャとしては「フレンチウォッシュ」があります。
フレンチウォッシュでは、1つの塗料を下地のように塗り、その上からもう一つの塗料を専用のガーゼで拭うことで仕上げます。ガーゼで拭ったときにできる跡が柄のようになり、独特の風合いを出すことができる人気の商品です。
これ以外にも、卵の殻のような自然な光沢感のある「エッグシェル」や、石灰を含んだ淡い質感が特徴的な「インテルノライムウォッシュ」など、いくつものテクスチャが用意されています。
色味
冗談抜きに、選べないほど色展開が豊富です。これだけでなく、オリジナル色を作ってもらうこともできます。
似たような色味でもすこーしずつニュアンスが異なるので、お気に入りの一色が絶対見つかるはず!
「BABY CHEEK(薄いピンク)」や「ASSAM TEA(淡い黄緑)」など色の名前にもセンスが光っていて、選ぶのが楽しくなります。
施工までの流れ
セルフペイントでは、基本的にはワークショップに参加した後、実際に施工という流れになります。
ワークショップ前の打合せはマストではないですが、一度は販売店を訪れて実際にペイントされた壁を見たり、話しを聞いてみることをオススメします。
基本的な養生から塗り方までレクチャーを受けます。色決めも行います。塗り方の感覚を忘れないためにも、施工する1~2週間前がオススメ!
DIYペイント経験者に向けて、簡易的なワークショップが用意されている店舗もあるようです。
フレンチウォッシュはペイント方法が特殊なため専用のワークショップが必要です。選ぶのであれば事前に決めておきましょう。
ポーターズペイントは高いの?
ポーターズペイントでは、主に①下地、②塗料本体、③道具(刷毛や養生グッズ)の3点で費用が発生します。
一つずつご説明します。
①下地
基本的には塗装用クロスを張るのが推奨されています。
石膏ボードに直接施工もできるみたいですが、パテ処理が必要になるのと、シーラー剤を塗ることになります。どちらが良いかは、担当者に相談してみてください。
スタッフさんに確認すれば、推奨のメーカー・品番まで教えてもらえます。
私たちは、オススメされたうちの1つ、ルナファーザーのNO.741を採用。
塗装用クロスの単価は通常のクロスと比較して、地味にお金がかかるので要注意です。
②塗料本体
テクスチャによって売られている容量単位が変わってきますが、1L~最大15Lまであり、大容量ほどお得になります。
テクスチャごとに値段が変わり、また塗料の伸びやすさも違うので必要量も異なってきます。
塗布する面積から必要量を割り出して注文することになりますが、ぴったりな量で買ってしまうと、塗り手によっては足りなくなることもあるそうです。
後から不足分を塗ると、色味などが若干変わってしまう恐れがあるそうです…。
③道具(刷毛や養生グッズ)
刷毛は購入またはレンタルになります。ポーターズペイントの質感を最大限生かすためにも、絶対に専用の刷毛を使ってください、とのことです!
安いからと言って、他社品の使用はやめたほうがよさそうです。
購入の正確な値段はメモし忘れてしまったのですが、レンタルは1回4000円で、3回以上使うのであれば購入のほうがお得な価格設定となっていました。
大きな面積はポーターズペイント専用の刷毛を使いますが、細かい部分が塗れる小さい刷毛も別途必要になります。
こちらは、市販のものでも大丈夫とのことです。
養生のためのマスカーやビニールシート、マスキングテープなども、自分たちで揃える手間と費用が発生しますが、忘れずに準備しましょう。
ゆるみみ家の費用感
私たちは、玄関入ってすぐ正面の壁を一周分塗装します。この壁は、玄関とLDKを仕切る壁であり、LDKからも目立ってアクセントになります。
計画段階からポーターズペイントありきで話を進めていたおかげで、ペイントにぴったりの壁を作ることができました♪
面積としては、全体で約15m2となります。
気になる我が家の費用感は以下の通りです。
①下地クロス:69,000円(ルナファーザ No741)
②塗料本体:約30,000円
③道具:4,000円(刷毛レンタル)+約 1,000円(マスカー、小さい刷毛)
④ペイント送料:1,580円 ※必須
合計:105,580円
養生はありがたいことに、1か月点検でクロス張り直しの際に、余っていた養生材をかなり頂き節約できました。
個人的な感覚としては、決して安くないですが、通常の塗り壁と比べるとかなり手を出しやすいかなと思います。
実際の打ち合わせの様子
私たちは、実はワークショップ前に2回も打ち合わせを行っています。
初回は実物を見て採用するか決めたかったので、積水ハウスと請負契約後すぐに行きました。
2回目は、実際に住み始めてから、色やテクスチャー、費用感のイメージをつかむため、新居入居後2カ月後くらいのときです。
そこで、打ち合わせや店舗の様子を少しだけ共有したいと思います!
愛知県内の販売代理店「carafe studio」
私たちは愛知県に住んでいるので、県内の販売代理店である名古屋市天白区のインテリアデザイン会社carafe studio(カラフェ・スタジオ)さんに伺いました。
店舗は、1階はインテリアショップになっていて、お店の壁面にポーターズペイントが塗ってあります。 壁ごとにテクスチャと色を変えているので、実例としてお客さんが参考できるようにしているみたいです。
2階がポーターズペイントのお店になっています。2階も、それぞれ壁に塗装が施されており、見本品としてペイントしたキャンバスパネルがいくつもあります。
打ち合わせでは、ポーターズペイントの説明 、施工する場所の確認 、見積り、テクスチャや色を決めます。
どうやってテクスチャと色を決めたか?
優柔不断な私たちは、下準備なしで打ち合わせに行っても何も決められないと分かってたので、公式HPや公式インスタグラムで紹介されている実例を漁りまくり、イメージに近い写真を10個以上用意しました。
スタッフさんはポーターズペイントのプロなので、いくつか写真を見せると好きそうなテクスチャや色を提案してくれます。
もちろん、最初からコレが好み!というのがあれば、それでも大丈夫です!
光の当たり方や距離によっても見え方が違うので、サンプル用紙を照明を消して見てみたり、角度を変えてみたり、階段の上から見たりして検討しました。
色も、好みに近いものでいくつも比較してみました。
結果的に、我が家は「ストーンペイントファイン」の「FRENCH GREEN」という色味にしました。
まずテクスチャですが、せっかくなら光の陰影をキレイに表現できる壁がよかったため「ストーンペイントファイン」にしました。
壁の場所的に窓がないため陰影が出にくそうだったので少し迷ったのですが、塗り壁のよさをシンプルに引き立ててくれそうな素材だったのと、近くに間接照明を採用しているので、そこから光が当たりある程度表情がつくだろうと見込みました。
色はグレー系統が好みだったのですが、ただのグレーではなくせっかくなら遊びとして少しアクセントのある色味を採用したいと思っていました。
ただ、派手色は好みでなかったため、グレーに寄せたネイビーかグリーンを希望していました。
最終的には「FRENCH GREEN」を選択しましたが、なじみのよい落ち着いたグリーンでありながら、塗り壁でしか出せないような色味を見つけることができてよかったです。
ポーターズペイントDIYのおすすめポイント3選
私たちが思う、ポーターズペイントの魅力をお伝えします!
①安い
塗り壁を業者に依頼すると、やっぱりある程度費用がかかります。
私たちの15m2でいくと、営業マンからは業者なら10万円以上と言われましたが、DIYなら4万円以下となり、採用しやすい価格となります。
②楽しい
DIYの好き嫌いはあるかもしれませんが、私たちは塗り壁をセルフでできるなんて!とテンションが上がるタイプ。ペイントするのがワクワクしますし、家族でワイワイ楽しみながらやるのもいいですよね。
③思い出に残る
一番の醍醐味はこれだと思います。
自分たちで家に手を加えることで、本当に自分たちの家になったような気がします。家族で作り上げた壁は、大切な記念となるはず。
失敗したって、それも思い出の1ページ。
ポーターズペイントの注意点
最後に、ポーターズペイントを採用する上で気を付けたい点をお伝えします。
①光が当たって陰影が出る。逆にいえば、光が当たらないと陰影は出にくい
ポーターズペイントで光によるムラ感を楽しみたいのであれば、計画段階から光が当たるように窓や照明を組み込んでおくのがベターです。
直射の方がよりキレイですよ♪
人気のフレンチウォッシュは陰影ではなく、ペイント手法により柄を生み出しますので、光が当たらないところでも楽しめるのが特徴です。
②場所によっては養生が困難で施工難易度UP
塗装面に照明やスイッチがあると、養生が難しくなりキレイに施工するハードルが上がります。
我が家も、玄関にイケてる壁付け照明(以下イメージ)をつけたかったのですが、養生のことを考えてあっさり諦めました(笑)
早めの計画がオススメです!
③狭い面積だと割高。思い切って大きな面積に挑戦するほうがコスパ◎
テクスチャにもよって異なりますが、例えばオーソドックスなストーンペイントファインの塗料は一番小さくて1L缶、そして4L缶、15L缶と続きます。
1L缶は割高ですし、例えば節約しようとして9Lなど中途半端な量が必要になれば、結果15L缶購入ということにもなり、逆に余ってしまってもったいないかもしれません。
養生材もあまり少ない単位では売ってないと思うので、どうせやるなら壁一面チャレンジするのも一案です。
おわりに
今回は、ポーターズペイントについて書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
塗り壁はとっても素敵な風合いを出せますし、それが楽しみながらセルフで実現できるという、個人的に推しポイントしかない商品です。
塗り壁用の壁さえ計画しておけば、新居引っ越し後に落ち着いてから施工しても問題ないので、ゆったりと打ち合わせ・施工を進めていけます。
我が家も引っ越し後3か月経って、やっとワークショップです(笑)
またゆるみみ家でも、施工したら写真とともに当日の様子をレポートしたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!