こんにちは、ゆるみみです。
注文住宅を建てようとしたら、通常いくつか気になる住宅メーカーの話を聞き、最終的には各メーカーからの間取りや価格のプランをもらってメーカー選定を行います。
メーカーからの提案のためには、まずお客さんであるこちらから
LDKは20畳くらいほしいです
トイレは汚れにくい素材のものがいい
など私たちの要望を伝えることが必要となります。
そこで登場するのが「家づくりの要望書」です。これは必ずしも書かないといけないわけではありませんが、家づくりを成功させたいのであれば絶対に書いたほうがいいです。
今回はこの「家づくりの要望書」について、どんなものなのか、どうやって書くのかについて記事を書きたいと思います。
これから間取りを提案してもらうという方や、家づくりを始めようと思っている方の参考になれば幸いです。
家づくりの要望書ってどんなもの?
家づくりの要望書とはどんな家に住みたいのか、どういうふうにその家で過ごしたいかなどをまとめたもので、簡単にいうと住宅メーカーに自分たちの要望を伝えるためのものです。
要望書には大きく2つの役割があります。
- 家族内での要望のすり合わせ
- 住宅メーカーの担当者との自分の要望のすり合わせ
限られた打合せの場で、事前の準備なしに家族内の要望をまとめ、さらにそれを的確に担当者に伝えるのはほぼ不可能です。担当者は私たちのことをよく知らないので、貴重な1回の打合せ中にどれだけこの要望を的確に共有できるかによって、その後の提案の質にも大きく影響してきます。
家族内での要望を出し合い一つにまとめることも重要だよ
家族といえど要望はさまざま、時間をかけて話し合おう
私たちの実際の要望書
ここで実際に書いた要望書の一部をお見せします。
実際には、2人の基本情報や今の生活の不満点などもまとめたよ
ノートに手書きでもPCでワードやエクセルに打ち込んでも、形式は何でもOKです。私たちはエクセルに要望を箇条書きにしてまとめ、打合せ前にファイルを営業マンへ送って事前共有していました。
こうすることで、営業マンが内容を前もって確認して不明な点を質問してきたり、こちらから適宜補足して内容を深堀したりなど、効率的に打合せを進めることができました。
書く時のポイント5つ
実際の書き方について紹介します
①どういう生活が送りたいかを書く
多くの人がやりがちなこととして、具体的な実現手段だけを要望書に記載してしまうことが挙げられます。
大切なのは、なぜ2way玄関が欲しいのか、どういう生活が理想だからリビングには南側に大きな窓が必要だと思っているのかなど、「どのような生活を送りたいか」に焦点を当てることです。
私たちは素人なので玄関を綺麗に見せるためには2way玄関が必要だと考えますが、もしかしたら違う方法でもこれを実現できるかもしれません。このように営業マンは理想の生活のイメージから間取りの提案をするプロなので、手段を要望として伝えるより自分たちの理想の暮らしのイメージを伝えることで、もっと私たちらしい魅力的な提案が期待できます。
他にも効果的なのは、家づくりのコンセプトをはっきりさせることです。一番こだわりたいポイント、家全体で統一したい雰囲気や考え方などは核となる部分なので伝えるようにしましょう。私たちでいうと、「家族のつながりが感じられる空間」だったため、部屋の中心に家族が自然と集まれる大きなリビングを持ってくる間取りが提案され、これが中心となって設計が進んでいきました。
今の生活の不満を考えてみるのもおすすめだよ
不満は理想の裏返しでもあるから、家づくりのヒントになるよ
②好みの写真は要望書と一緒にシェア
言葉だけで伝えると、どうしても個人のイメージに左右されてしまうので、好きなデザインや雰囲気があれば写真も集めておいて営業マンに共有することをおすすめします。
こうしておくことで後々大きな修正を減らすことができますし、特定のデザイン・色合いのものは値段が高いなどということもあるので、大まかな予算感を掴むためにもできる限り情報はシェアしてください。
私たちも要望書とは別に気に入った写真を営業マンとシェアしていました。その結果間取りと同時に作られた3Dパースに私たちの好みがしっかり反映されており、完成後のイメージをくっきりと思い描くことができました。
③要望はほどほどに
要望は細かければ細かいほどいいという人もいますが、営業マンは忙しいのでたくさん出しすぎてもひとつひとつチェックしてくれない可能性もあり、一番伝えたいことが薄まる懸念があります。
そのため、個人的にはA4数枚程度に収まるくらいの量がいいと思っています。目安は玄関や洗面所など、各場所について5つくらいまでです。
大まかなプランの方向性を決めることが重要です。細かな調整は後からどれだけでも可能なので、大枠を決めることを優先してください。
④優先順位を決めておく
要望一つとっても家づくりにおいて絶対に譲れないものや、あればうれしいといったレベルのものまでさまざまだと思います。以下のように3段階に分けて優先順位をつけることで、外せないポイントは確実にプランに入れてもらいましょう。
- 優先度A:絶対に必要。最優先。
- 優先度B:できる限り提案に含めてほしいもの。
- 優先度C:あればうれしいもの。
⑤設備のグレードの希望があれば伝える
設備のグレードはしっかりとお金をかけたいかどうか割と意見が分かれる部分であり、またグレードによって金額に差が出るところでもあります。そのため、要望書の作成段階である程度希望があるのであれば、伝えておくことで予算にその分組み入れてくれるので、後々予算から大きく金額がぶれるのを防ぐことができます。
私たちはキッチンは絶対に黒系が良かったので、最上位クラスのものを予算に入れてもらいました。特に水回り関係のキッチン・トイレ・お風呂・洗面は金額が上がりやすいところなので、可能な限り間取りを検討する段階でどのグレードを希望するかを決めておくようにしましょう。
パナソニックのショールームで、キッチンの予算取りができていて良いですねって褒められたんだ♪
でも、細かな仕様を決めていくと結局さらに数十万円増額したんだけどね・・・
標準グレードで予算取られていたらと思うとぞっとするね・・・
まとめ
家づくりの要望書を作成するときのポイントについて述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
営業マンからの話によると、まだまだこうした要望書を作るお客さんは少ないみたいですが、提案する側としても役立つとのことでした。作成するのは大変ですが、ぜひ家族と楽しみながらアイディアを出し合ってみてください。その際に、本記事でのポイントもチェックしてみてくださいね!
本記事が、あなたの間取り検討のお役に立つことを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!