こんにちは、ゆるみみです!
新築のコンセント、みなさんはどのように計画しますか?
コンセントだから機能的に!でも目立ったらダサいなあ…。
こんなふうに思う方も多いのではないでしょうか。
ただ、そうはいっても必要な数や場所は人それぞれで、明確に答えがあるものではないので計画するのは難しいですよね。
実際の生活をイメージすることが大切ですが、 これまたそう簡単にできるわけではありません…。
私たちもコンセント計画の際には、リアルな生活を思い描きながら使う場面を想定したり、他の人の事例を参考にしてどんなところで後悔しやすいかを勉強するのに時間がかかり苦労しました。
一方で、我が家はチーフアーキテクトの設計士に担当してもらっていますが、かなり細かいところまでフォローしてもらい緻密なコンセント設計をしてもらいました。
本記事では、私たちがどのように工夫してコンセント計画を行ったかをご紹介したいと思います。
積水ハウスでチーフアーキテクトに担当してもらったときのコンセント設計事例としても参考になると思いますので、これから家づくりをする方はぜひ見てもらえるとうれしいです!
・ゆるみみ家のコンセント・スイッチ計画の考え方・配置紹介
・コンセントをできるだけ目立たせずに機能的に配置するアイデア
・チーフアーキテクトから学ぶ、すぐに実践できるコンセント小技
後悔しないコンセント計画にするために
本題に入る前に、コンセント計画をするときに大切なこと、知っておいたほうがいいことをお話します。
まず知っておいてほしいのは、コンセントは後悔する人が圧倒的に多いポイントです。
言い換えると、上手なコンセント計画を立てることは、それだけ難しいことなんです。
それでは何がポイントになるのか?ですが、将来を含めてどこまで生活をリアルにイメージして配置できるかが最大のポイントです。
引き渡し後にコンセントを追加しようと思うと施工前の何倍も費用がかかるため、基本的には「迷ったら設置」のスタンスをオススメします。
ただ、付けすぎても見た目上よくありませんし、費用的にも高くないとはいえ、使わないものにお金をかけるのももったいないです。
たかがコンセントと思わずに、本記事の内容を参考に、具体的に新居で過ごす姿を想像しながら計画してみてください。
ちなみに私は、夜ベッドで目をつむりながら朝から夜までの生活をシミュレーションしていました。ただ、目がさえて眠れなくなるのでこの方法はあまりオススメはしません(笑)
パナソニックアドバンスシリーズとは
まずはコンセント配置でなくデザイン、見た目での話になりますが、我が家では家全体にパナソニックアドバンスシリーズのコンセント・スイッチを採用しています。
見た目がシンプルかつ上質で、今では多くのお宅で採用されているのを見かけます!
アドバンスシリーズとは、パナソニックが取り扱っている「デザイン・操作性・機能」にこだわった、少しオシャレなコンセント・スイッチの商品です。目立たないようにできる限りフラットで薄型なデザインであり、質感の良いマット仕上げが特徴です。
パナソニックではアドバンスシリーズより安価なコスモシリーズワイド21というシリーズもあります。比較検討される方も多いかもしれません。
コスモシリーズワイド21はスイッチ一つ一つが大きく押しやすいのがメリットです。
我が家では若干費用が高くなりますが、見た目のスタイリッシュに惹かれ、迷わずアドバンスシリーズを選びました。
アドバンスシリーズ、コスモシリーズそれぞれにしかない機能スイッチもありますが、ほとんどの人は見た目と費用で採用を決めているように思います。
アドバンスシリーズはコンセント・スイッチの存在感がなく、空間に溶け込んでくれるので個人的にはめっちゃオススメ!
アドバンスシリーズはマットホワイト、マットグレー、マットベージュ、マットブラックの4色展開です。
コンセント・スイッチの種類は基本的なものから、調光タイプ、Bluetooth接続できるもの、タイマー設定できたり手をかざすだけで反応するものなどさまざまなので、場面に応じて使い分けられて便利です。
機能でこだわったコンセント・スイッチ配置6選
まずは、機能的にこだわったコンセント・スイッチをご紹介します。
①寝室には「とったらリモコン」
夜ベッドでゴロゴロして、さあ寝ようというタイミングで照明を切るためだけにベッドから出たくありませんよね。
そこで我が家は「とったらリモコン」 を採用しました。
リモコン式の照明はたまにありますが、「とったらリモコン」は元はスイッチの一部。リモコンをしまう場所がなくて困る…ということもなく、非常に便利です。
ベッドに入ったまま入切できるし、寝室には必須アイテム!
「とったらリモコン」は赤外線でオンオフの信号を送るので、スマートスピーカーとスマートリモコン(AlexaやSwitch botなど)と組み合わせて、話しかけてスイッチを切る設定にもできます。
コンセントについてはベッド裏に配置することでスマホの充電などに困らないようにしました。
②人感センサーは適材適所に
人感センサーは使う時間が短時間で、かつ暗いと不便だと感じそうな玄関・ポーチ・トイレの3か所に設置しました。
あえてやめた場所としては廊下が挙げられます。
廊下こそ通ったときだけ反応して照らされると便利なので本当はつけたかったのですが、考えたのは夜寝ているときに目が覚めてトイレに行くシチュエーション。
我が家は間取り的に、寝室とトイレが隣同士ですぐにトイレに行けるのですが、人感センサーで廊下の照明が反応してしまうと、まぶしくて頭が覚醒しないか心配でした。
トイレの照明は暗めなので、それほど影響はないのですが…。
夜暗い中トイレに行くのがどうにも不便だと思ったときのために、保険としてトイレ前の廊下に足元コンセントだけ設けておき、後から人感センサ付き照明を追加できるようにしました。
③プロジェクター用のスピーカー
我が家ではリビングにテレビを設置せず、プロジェクターを置く予定です。
音響をこだわりたくなったときのために、プロジェクターを映す壁面にスピーカー用のコンセント・HDD端子を設置検討しました。
これがけっこう厄介で、コンセントやケーブルをいかに目立たせないかを設計士と綿密に打ち合わせしました。
テレビがないためテレビボードがいらないので、全て丸見えになることに…。
ここで考えられる選択肢は3つ。
①テレビはないがテレビボードを設置して、中にコンセント・ケーブルを隠す
②中央にコンセント、HDD端子を配置
③左端にコンセント、HDD端子を配置
前提として、プロジェクターは壁の真ん中に映すので、スピーカーも真ん中に設置予定です。
「①テレビボードを設置」は、テレビ置かないのにテレビボードを購入するのももったいないですし、せっかく窓やエアコンがないキレイな壁なので、何も置かない方がいいと設計士から反対を受けました。
「②中央にコンセント、HDD端子を配置」はスピーカーの使いやすさを重視した案です。壁に対して真ん中にスピーカーを置き、その真後ろにコンセントがくるので配線は短くなります。一方で、使っていないときには真ん中にコンセントなどが残るので見た目が気になります。
「③左端にコンセント、HDD端子を配置」は、使いやすさよりも見た目に比重を置いた案で、こちらを採用しました。
コンセントからスピーカーまで距離ができるので配線は長くなりますが、使っていないときでも目線に入りにくく目立ちません。
スピーカーは使うときだけ設置予定ですが、ずっと置くなら配線カバーを検討します。
さらに、壁にHDDケーブルを直接差し込めるようなHDD端子をオプションで追加。これによりケーブルが見えなくなり、見た目もスッキリしました。
直接刺すHDD端子が思ったより費用がかかるので要注意です。
④リビングにスタンド照明用のコンセント設置
詳しくは照明計画の記事で紹介していますが、リビングのダウンライトは最初に提案された個数から減らすことにしています。
減らしても十分な明るさを取れるか何度も夫婦間で確認しましたが、一番多くの時間を過ごすリビングで、万が一にも思っていたほど明るくなかったとなればずっと後悔し続けることになります。
ここも保険的な目的で、生活していてダウンライトだけでは暗いと感じたときに、スタンド照明を追加できるようにコンセントを追加しました。
さらに、スタンド照明のオンオフを他の照明と同じように壁のスイッチで操作できるようにしました。
毎回スタンド照明だけ本体のボタンを押してオンオフするのは大変ですから!
落ち着いた雰囲気を作るために、あえてダウンライトの照度を下げてスタンド照明で明かりをとるような使い方ができるのもポイントです。
⑤LDK照明のスイッチ配置
LDK照明は調光スイッチも採用したためスイッチの数が多く、動線はもちろんのこと目立たないことも重視して配置する場所を決めました。
私たちの間取りは2way玄関になっており、メイン玄関はLDKに、ファミリー玄関はパントリーにつながっています。
どちらから入ってもすぐに照明をつけることができるよう、写真の2か所(星マーク)にLDKスイッチを配置しました。
基本的には、LDK側(黄色★)のスイッチはできるだけ目立たないように機能上必要なものだけまとめ、調光スイッチはでっぱりがあり目立つのでパントリー側(赤色★)へ配置しています。
LDK側のスイッチも隠せるのが理想でしたが、毎日使うものなので使いやすさも考慮しました!
細かい部分ですが、スイッチには1枚のプレートに対して、シングル・ダブル・トリプルといったように3つまでスイッチを連動させることができます。
トリプルは1つのスイッチの押せる面積が狭いから、使用頻度が少ない場所がオススメ!
我が家では使う機会の少ない照明にはデッキ照明(軒下照明)がありますが、実はこれをあえてLDK側のスイッチ(黄色★)に入れ込んでいます。
理由はまさに1プレートあたりのスイッチ数を考えたときに、LDK側にトリプルの余りが1つ分あったためです。
一般的にオススメされている方法だけにとらわれず、柔軟に考えると案外キレイに収まることもあるんですね!
キレイに見せるコンセント・スイッチ計画
ここでは、 スタイリッシュな見た目を実現するために工夫した部分をご紹介します。
ほぼチーフアーキテクト設計士が言わずとも計画してくれたものですが、間取りに関係なく参考になると思います♪
①コンセントの設置高さはFL+50mmで横2連
使いにくすぎることがないギリギリの高さFL+50mmで、あえて2口を横並びすることでできるだけ高さを抑えて目立たなくしました。
②エアコンのコンセントは天井付け
通常エアコンのコンセントは壁付けで、配線が見えてしまうことが多いと思うのですが、配線が目立たないようエアコン上に通すため、コンセントは天井付けしました。
小技感がありますが、見た目的にはけっこう変わりますよ!
③コンセントの色はクロスに合わせる
当たり前のようですが、クロスとの統一感を出すためにも絶対やったほうがいいです!
我が家は家全体で白のクロスを基調としているので、コンセントの色もほとんどマットホワイトです。
例外的に、トイレはグレー系のクロスを使ったのでコンセントはマットグレー、 木質天井のエアコン用コンセント(天井付け)には色を合わせてマットベージュを採用しました。
④コンセント・スイッチの高さはドアの取っ手に合わせる
ドアの取っ手はどうしても目立ちやすいもの。ならばそれを利用して、同じ高さにコンセント・スイッチを設置することで、存在感を消してしまいましょう。
今まで見てきた積水ハウスの実例見学ではほとんど使われているこの技、積水イチオシに違いありません(断言)
⑤人感センサーは低い位置に逆向きで設置
人感センサーでは、アドバンスシリーズの「かってにスイッチ」を採用しています。
デザイン的にはさすがアドバンスシリーズだけあってスタイリッシュですが、センサーがある分やや目立ちます。できるだけ存在感がなくなるよう、床から数cmほどの低い位置に設置しました。
ただ、センサーは下方向でしか感知しないので、低い位置に設置するほど感知が悪くなります。
そのため、センサー感度を保つために、なんと上下逆さまに設置する提案を受けました。
目立たなくしつつもセンサーとしても正常に機能するね!
⑥ネームカードはなし
どのスイッチがどこと連動しているのか分かりやすくするために、「リビング」「玄関」などとシールを貼れるネームカード対応のスイッチもありますが、こちらはやめました。
やはり文字など何もないほうがスタイリッシュでまとまって見えます。LDK側のスイッチは7つも固まっているので、慣れるまで使い分けるのは至難の技ですが、つらいのは最初だけと考え気合いで慣れる予定です。
おわりに
今回は、見た目と機能、どちらも大切にした私たちのコンセント・スイッチ計画をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
さすがはチーフアーキテクト。こんな部分まで考えるの!?というような細かな配慮をたくさん見せてくれました。
本記事では紹介しきれていませんが、こちらから要望しなくても、最初から欲しい場所に収まりよく配置してくれている部分がほとんどです。
それでは、本記事の内容を振り返ります。
・ゆるみみ家のコンセント・スイッチ計画の考え方・配置紹介
・コンセントをできるだけ目立たせずに機能的に配置するアイデア
・チーフアーキテクトから学ぶ、すぐに実践できるコンセント小技
本記事で紹介したすぐにでも取り入れられるアイディアもぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!